高耐久性
澤田 浩昭
私事であるが、今月初めに長男の結婚式・披露宴があった。当然新郎父という立場での参加であり、親族紹介やご来賓の方々への謝辞など初めての経験で緊張を強いられる会であった(突然壇上に呼ばれて新郎母(=妻)からケーキを食べさせられるハプニングもあり)。ところが、楽しく嬉しい結婚式から1週間たたないうちに体調を崩し、2日ほど会社を休むこととなってしまった。「昔はこの程度で会社を休むほどに体調を崩すことはなかったのになあ」というのが実感である。
コンクリートも人間と同じで、突発的な損傷(けが)や長期的な劣化(病気)もするし、一方、荷重増、交通量増(ストレス、仕事量)などで過酷な状況になっていくことを考えると、定期点検(定期健康診断)も必要ということに納得である。コンクリート橋梁の施工会社に勤務する立場として、橋梁の損傷・劣化について相談を受けることもあり、
・早期劣化の原因となる初期欠陥を発生させない方法で施工するべきだった
・劣化促進の要因となる、供用中の水(特に塩の入った)を排除できる構造とするべきだった
と思う反面、人間に置き換えれば
・でも、若いころの無茶は・・・、知らなかったんだから仕方ないよね
・でも、劣化要因でもあるアルコールの入った水はとってもおいしいんだよ
と若いころの自分を擁護したくなる。かくして、
・完成品の出来はともかく、今できる限りの耐力向上対策をしよう
という結論に至る(年をとっても体力向上は必要ですよ、みなさん)。
以前、YouTubeで筋トレのプログラムを視聴していたら、最後の方でこう言っていた。「出し切らないと後悔する。今がんばるか、それとも超がんばるか」
コンクリート診断士としてもそうありたい。
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